気仙沼日記22日目

 

一人で生活を続けるのが大変になったとき、

まとまった形の支援を得ようとすると、

やはり行政に手伝ってもらう必要がある。

 

そのためには、

書類をたくさん準備して、埋めて、提出することが必須である。

 

さて、

いわゆる認知症という状態の中に、

「Alzheimer型認知症」というのと、

「Parkinson病に伴う認知症」、というのがある。

 

Alzheimer型認知症は、

まず初めに、物事を順序だてて整理したりが苦手になる。

その代わり、今日はいい天気ですね、とか、すれ違う人に会釈する、とかは

相当に物忘れが進んでも、変わらなかったりする。

 

一方で、

Parkinson病に伴う認知症、だと

身の回りのことは自分でできるけど

対人的な交流とか、感情の微調整が苦手になる方が多い。

 

 

身寄りのない高齢者は、

山村にいると、

持ち家率の高さ&地域社会の濃厚さを背景に、

手続き能力よりも

第一に人付き合いである。それができれば食うのには困らない。

いってみれば、Alzheimerに優しい社会、である。

 

 

一方で都会であれば、

多少人付き合いが悪くなっても、

生活保護の申請をして、包括支援センターに行ければ、

意外と何とかなるものである。

Parkinsonに優しい、といえる。

 

 

 

気仙沼をみていると、

高齢化率が50%に迫り、

いくらコミュニティの地力があるとはいえ、

相互扶助だけでは立ち行かなくなっている。

今は医療者・ケアマネジャー・施設運営者が協働して、

生活支援の方法が再構築されつつある。

 

参画する人間が増えると、

筆記作業も並行して増えるものである。

 

この山奥で、恐らくはこの国で最後の

Alzheimer→Parkinsonという構造変化が起きている。