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音楽家について    シューマン「音楽と音楽家」

 

 

 


手首の新らしき奏鳴曲いかに麗し、
叫虞無の指揮いかに忌むべきを記したる修男のさま、いとおかし。

 

まさに現し世の楽徒の見るべき姿かな。

 

 

 

 

奏せざる評論衆の浅薄たるさま、
評論せざる奏家も知るところなり。

 

楽器もて語るのみを善しとするは、
自らの修練の果、宙に浮きたるに与えるを思う日ありや。

 

いやしくも弦と鼓を業とするもの、
かな言葉にて道を説く能わぬは、げに足らざる多し。
先に登りし者、後に続くを嗤うが如し。


然るにても、小川に始まり遺伝息子、下着娘にて筆をおくさま、
この書まこと秀逸たるを顕すかな。

 

 

音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1)