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厚い本  王丹「中華人民共和国史15講」

 

 

天安門事件の学生リーダーだった王丹 Wang Dan は、
動乱罪で起訴され、6年間を獄中で過ごした。

釈放後、彼はアメリカへ亡命しハーバード大学歴史学を修め、
現在は台湾で教鞭をとっている。

その王丹が、学生(大陸からの留学生も含む)を相手に行った
中華人民共和国史」の15講。


経歴を読むだけで平伏しそうなところだ。

 

 

大文化革命に前後して農民5000万人以上が餓死し、
知識層(政府職員や教員、その他なんらかの教育を受けていた者)は、
ほぼ全員が吊し上げの末に殺された。

ポル・ポトの話だけれど、
「眼鏡をかけているような人間は、
反政府ビラが読めるに違いない。“自己批判”させろ。」
というような時代。


また自営していたものは、貧富を問わず、財産を全て没収された。
彼らも餓死した。
自営業者は「ブルジョア = 階級の敵」とされていたため、統計資料すらない。

 


そんな状況を、毛沢東がほぼ一人で作り上げたようだけれど、
その理由が、「政府内での自分の影響力を維持するため」、だったと言われている。

そんな人間が、いくら当時の中華民国の組織が腐敗していたとはいえ、
一国の軍隊を丸ごと打倒して新国家を樹立するなんて大仕事がどうしてできるのか、
小さいころから不思議なままだ。


独裁者、独裁国家の伝記を読むのは趣味の一つだけれど
中国共産党の歴史だけは未だに消化できずにいる。


(もう一つの積年の疑問は、独裁をするような人間は、
自分の肖像画をカッコよく改変したがる傾向にあるけれど
毛沢東だけはどうしてあのボヤっとした肖像画にOKを出したのだろう、ということ。)

 

 

f:id:dabbut:20141002182411j:plain ふむ。

f:id:dabbut:20141002182417j:plain ふむ。

 

f:id:dabbut:20141002182540j:plain おじさん。

 

 

 

 

 

中華人民共和国史十五講 (ちくま学芸文庫)