猫派の暗躍  アルベール・メンミ「人種差別」

 

自己紹介もしないうちに、
「ベッド派?布団派?」と聞いてくる人たちになぜかよく遭遇する。

「いやぁ、どっちもですかね…」などと僕が答えると
「どっち?どっちで寝ることが多いの?週に何回くらいベッド?あと寝るときはどっち向く?仰向け?いつから?ね、いつからそうしてるの?どうやって決めたの?これからもそうするの??」などと続く。


そのうちに知人の息子が2年前からベッドで寝てるとか
自分は若いころから布団派だが2か月だけベッドで寝たことがあるとか

(その人にとって)とても面白い話が続き、
気が済むとどこかへ去っていく。

 

そして僕はどうやらあの人とは趣味が違うようだと感じ、

以後あまり関わらないようになる。


考えようによっては、そういった個性的な挨拶は、形式的な自己紹介よりよっぽどその人の思想信条を示している訳で、
初対面の人間にそこまで気を遣ってもらえるなんて全く有難いことだと思う。

 

ある時期まではその儀式(と、それが繰り返されること)が苦行だったけど、最近はむしろ手っ取り早くて素晴らしいなと思っている。

 

人種差別 (リブリア選書)