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インカの首都、クスコ     

 

内紛によってインカの王の一方と帝国民の殆どが死んで、他方の王(先帝の弟)は攻め入ってきたカスティヤ人に処刑され、さらに征服後の混乱でカスティヤの隊長まで殺され、それを煽動した神父は食人族に捕まり火炙りにされる。異邦人の到着から、瞬く間に首都クスコは廃墟になる。

…「この殺戮と破壊の爪痕に囲まれて、屍の山に腰を下ろした《狂信》は、広大な廃墟に視線を巡らしながら、会心の笑みをもらしつつ、事業の完成を祝して天をほめ称えるのであった。」
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ドーキンス風に言えば、信仰の教義中にいつのまにか布教義務が潜り込んだことで、キリスト教が「ミーム」になったのかと思う。宿主であるところの人間を殺してまで自己増殖を図る所を見ると、つくづく宗教はウイルスみたいなものだと思う。)


国立科学博物館のインカ展を、この本を読んでる最中に見にいけたのは幸運だったと思う。
展覧されていた装飾品の鮮やかな赤色が非常に印象的だった。

 


 

インカ帝国の滅亡 (岩波文庫)