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BWVがいつまでもBMWに見えて困る             渡辺和彦「ラテン・クラシックの情熱」

 


Cuarteto Latinoamericano plays Heitor Villa-Lobos

 

“わかりやすいメロディー、熱帯のセレナードを思わせる緩徐楽章、

陽気な歌とサンバのリズムのフィナーレ楽章。これは本当に楽しい。

カルテットがこんなにハッピーでいいんですか?

ハイ、いいんです!”

 

終始、この謎テンションの著者。

 

 

誰のつけた作品番号がどうとか、録音年次がどうとか、強烈なデータ・フリーク臭を残しつつ、楽しきゃいーんだよで最後は締める感じ、とても良かった。

 

 

 

イタリアに始まり、オルガンを中心とした教会音楽の歴史を“正史”とするなら、

アラブから伝わり街場で演奏され続けたギター音楽は“ヨーロッパ音楽の裏歴史”といえると思う。

(その後セゴビアが“フラメンコとワインと女たちからギターを解放”したそうだけど)

 

そこからさらに時代を下ってラテン・クラシックと呼ばれる場所まで辿り着くと

非常な混沌の世界がちらりちらりと垣間見えて、強く心惹かれる。

 

 

デュダメルが指揮するのラテン・ミュージックアルバムは今度探してみようと思う。

週末の楽しみが増えるとてもいい本だった。

 

 

 

 

 

 

 

ラテン・クラシックの情熱 (アルス選書)