反射定数の航海に楔を寄せて  ガタリ「闘争機械」

 
たとえば歴史学や政治学上の現象を、
素粒子」だとか「ニューロン」といった他領域の言葉を
用いて語る(「脱領土化」とガタリ・ドルゥーズが呼ぶ行為)という行為の効用、その意味の説明などがあった。

(そしてこのインタビューの数年後にソーカル事件を通してガタリ達が “いかに意味も理解せずにテキトーなこと吹いてたか” が完璧に証明される。)






「私は普遍的な文学とか哲学などは信じませんが、
マイナーな言葉のもつ効用というものはどちらかというと信じるほうなのです。」

「私を悩ませる問題はむしろ、大統領や法務大臣について何かいいたくて
メジャーな言語で自己表現した場合に、人から理解されないということですね。」


事後に生きる人間の特権として、
これらの発言は非常に楽しむことができる。
冷たいだけでなく、生暖かい眼差しで。
 
 
 
 
 
でも一方でフランスの移民排斥に反対しての論考(『人は自分に見合った人種差別をもつ』)なんかは タイトルからしてかなり示唆的だったし、
5月革命を形容した彼の言葉(「あのとき生じたのはイデオロギー的な伝達ではなく、出来事の反響にほかならなかった。」)にも、たしかに考えさせるところがあった。

彼が設計した精神科病院の回想録が面白いらしいので、
もう一冊くらいは読もうかと思う。
 

おわり