だって好きなんだもん    フロム「自由からの逃走」

 
市民はなぜ、自分たちを抑圧するような人間を指導者に選ぶのか?
 
 
アメリカに亡命した心理学者が、
「リアルタイムで」ナチスを分析した本。(41年初版)
 
なぜ、に対する答えは、目新しいものでないと感じたけれど、
これが書かれた当時には多分、画期的だったのだろうと思う。
詳しくは知らない。
訳も良かったし、色々と考える事ができた。
 
とても好感を覚えたのは、
本文の最初に、 社会分析における心理学の守備範囲はどこまでか、をはっきりさせたところ。

心理学で社会活動を全て理解できるとも考えてないけど、
個人の心理を抜きにして(全体論的に)得た結論も意義が薄いよね、
僕は今からココからココまでについてこんな方法で論じるからね、

っていう書き出しはなかなか新鮮だったし、学者として誠実だと思う。
 

 

自由からの逃走