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ゾルゲの跡に  ゾルゲ「獄中手記」

 
 
手記とされているのに
前半部分を「本人以外の誰か」が書いているところとか、
開戦前夜まず間違いないなく彼が独・日・ソ間の最重要人物だったはずなのに
取調録を公安が「紛失」しているところとか、

捕まる直前までゾルゲが研究していたのは...
本当のところは何だったのかっていう
開かずの間を覗き込むようなスリルを感じる。

彼のカフカ的な眼光なんか特にすごく良いと思う。



ここで書かれているのは
彼のグループが誰と連絡を取っていたかとか、
どうして上海租界から日本に移ったかとか。
あとはコミンテルンロシア共産党の関係性の変化とその理由など。

ラムゼイ事件を中心に追った周辺の著作と違って、
この手記は圧倒的にモノトーンな迫力がある。
 

おわり