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音楽

音楽と言葉とうつ病分類  木村敏訳「音楽と言葉」

西洋音楽の中心が、長短のアクセント構造を持つギリシア語文化(西暦1000年頃から)から強弱のアクセント構造を持つドイツ語文化(バッハの登場前後から先)に移ったことで起きた変化についての論説。 著者が、ドイツの大学で研究しているギリシア人教授…

「和声の歴史」 オリヴィエ・アラン

正直に言って1割も理解できなかった(何しろ和声と和音の違いも途中で教わったくらいだったし)ただバロック時代の演奏家兼作曲家であった人たちが、そればっかりやっていて“飽き”が来なかったのかという疑問は解消できた。 ジャズの和音として今習うものや…

音楽家について    シューマン「音楽と音楽家」

手首の新らしき奏鳴曲いかに麗し、叫虞無の指揮いかに忌むべきを記したる修男のさま、いとおかし。 まさに現し世の楽徒の見るべき姿かな。 奏せざる評論衆の浅薄たるさま、評論せざる奏家も知るところなり。 楽器もて語るのみを善しとするは、自らの修練の果…

平均律の謎 サリヴァン「ピアノと平均律の謎」

完璧な音律が不可能であることって、 たとえば円周率が無理数だったり 位置と運動量が同時に求められなかったりっていうのに似てると思った。 ヒトが識別できる最低の周波数差ってたぶん大したことないと思うんだけど、 聴覚生理に基づいた音律ってのはない…

BWVがいつまでもBMWに見えて困る             渡辺和彦「ラテン・クラシックの情熱」

Cuarteto Latinoamericano plays Heitor Villa-Lobos “わかりやすいメロディー、熱帯のセレナードを思わせる緩徐楽章、 陽気な歌とサンバのリズムのフィナーレ楽章。これは本当に楽しい。 カルテットがこんなにハッピーでいいんですか? ハイ、いいんです!”…

文系は陰影でも礼賛してろよ  芥川也寸志「音楽の基礎」

The Art of Fugue, BWV 1080 中学生くらいまで、楽譜というものに何か強い違和感があった。その違和感の中身をはっきりさせる言葉とやる気がなくてきっと自分には音楽が向いてないんだろう、と判断していた。 高校生になり、テンポというものは演奏者が自由…

ストラヴィンスキーの死床

バッハ、ベートーベン、ブラームス、ワーグナー、ヒンデミットの順に各作曲家が歴史に何を打ち建てたのか、あるいは現代の音楽家に何を示すのかをフルトヴェングラー(1886-1954)が指揮者として論じる。 総じて「現代音楽」と呼ばれる一群には否定的な眼差…

飽きないニスの職人たち 石井宏「誰がバイオリンを殺したか?」

Isaac Stern playing Chaconne in D minor 誰がバイオリンを殺したか? 「部屋で弾くには音が大きすぎる」と言われていたバイオリンは、 19世紀に始まる音楽のビジネス化・大音量化の中でどう変化したか。 歴史の転回する瞬間を、 演奏家として、作曲家と…

33の質問、60の答え  J・ケージ短文集

John Cage: Dream - YouTube 「楽器群を会場の様々な場所に配置して行う合奏」 とても面白そうだ。 ジョン・ケージ著作選 (ちくま学芸文庫)

2回目に貫かれるもの  クリストフ「ふたりの証拠」

Lou Reed & John Cale - Small Town - YouTube 主題と修辞が必要十分の関係になっていて、 文学っていうのは児童文学が至高なんだなと改めて感じた。 例えばルー・リードみたいに。 ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

多分これからも長く続くもの  吉田秀和訳「音楽の歴史」

Gregorian Chant - "Dies Irae" - YouTubeDebussy: La Mer (Valery Gergiev, London ... グレゴリオ聖歌から始まってドビュッシーに終わる西洋音楽の歴史。 作曲家の列伝っていうよりは全体的な流れがどうだったか、という本。 吉田秀和はやっぱり…

旅路をたどること  リービ英雄「延安」

The Strokes - Last Nite - Live At T In The Park - YouTube 明記されていなけいけど多分、 Edgar Snowのルポタージュを60年経って辿ったんだと思う。 祖父が亡くなって、自分の周りからはそれで全く戦争の記憶が消えたように感じていたが、 一方で「共産…

ポケットにはきっと入らない  グールド「グールドは語る」

Glenn Gould plays Bach - YouTube グールドのロング・インタビュー。 インタビュアーはジョナサン・コット。 (もとはローリングストーン誌の企画ってこともあって)ポップ・ミュージックの話をするグールド、というのに興味があったんだけれど、 そういう…